レアについて、その?
妹のべッティにこっそり聞きました。
「今の生活とマチャコスの生活はどちらがいい?」
3年前、レアがべッティを引き取るまで英語もスワヒリ語もできず、現地語のみしか知りませんでしたが、英語の質問に答えてくれました。
「マチャコスに戻りたい。あと、田舎のキタレに戻りたい。」
レアもナイロビのスラムより安心して暮らせるマチャコスの生活が良かった、と言ってました。
ナイロビ在住の友人と私は、レアに「もう一度ヘアサロンで働かせてもらうよう、頼みなさい」と説得し、彼女も再び指圧で生計を立てることに希望を見出したようです。
彼女は指圧メンバーの中でも技術や知識の吸収力は高く、またフランス語・英語・スワヒリ語など言語もでき、日本語の習得も随一でしたから、このまま埋没するには非常にもったいないです。
むしろ、ケニアの指圧を引っ張っていくべき存在です。
別れ際彼女が「私はこのまま終ったと思った。でも今回師匠が遠く日本から訪ねてきてくれて、すごく嬉しかった。マチャコスの日々を思い出しました。私には可能性がまだあるので、希望がでました。」
と言ってくれました。
私も日本から時々電話するくらいしかできませんが、私達の訪問がレアを元気づけられたことはとても嬉しかったです。
子育ての事もありますが、うまく周りのサポートを得て復活してもらいたいと思います。
by 五味哲也