ポールについて
「ポールはすごい」
と言う話を時々ケニアからの便りで聞いていました。
私の一番弟子です。
学校では8時から15時までの授業の他に、夜間19時半から21時まで、電気の無い真っ暗な教室でマンツーマンで練習してきました。
その彼をヘアサロンに就職させ、今では日本人、欧米人、ケニア人、インド人と多様な人種の顧客を得ています。
ヘアサロンのオーナーの信頼が非常に高く、「以前はリラクゼーション目的の顧客だったが、今は治療を求める人が多い。彼は確実にレベルアップしてますよ。常連が本国に帰国する前とケニアに戻ってきたら真っ先にポールに頼むんです。」と嬉しそうに語ってくれました。
更に彼の良いところは、ケニア指圧全体の事を考えているところです。ナイロビマラソンの指圧サービスも現在では彼が窓口になっています。
彼の指圧施術、いや治療を受けながら(あ、このポイントや押し方はあの時のままだ。)(こんな工夫をしてるんだな、ということはこんな患者が多いのかな)など、マチャコスで一緒に練習してきた事を思い出しながら、彼の卒後の2年間の努力に思いを巡らせました。
2年前の帰国間際に彼の家に遊びに行った時、実家のお父さんや彼の奥さんが彼の自立をとても喜んでくれていて、その時の温かい家庭が今も続いてるでしょうね。