鍼治療症例2 肩こり(便秘)

<人物>
Cさん 40代 女性 鍼灸学生

<症状>
肩こりが主訴で来院だが、便通について伺うと2週間以上でていないかなりの便秘症。
若いころから慢性的便秘に悩まされている。

<身体の所見>
中肉中背の女性。少し肌が乾燥気味。

<来院のきっかけ>
鍼灸学生で、いろいろな治療を受けている。

<見立て・治療>
皮膚に潤いがなかったので、血流や気のめぐりが悪いのだろうと考え、めぐりをよくするよう意識し鍼を行う。肌のうるおいを出すことで全体の循環がよくなるのではないかと考えた。問診の際、慢性的な便秘症ということがわかり、肩こり以外におなかの鍼を追加。おなかの冷えと緊張をほぐすことで、胃腸が活発に動くことを期待し治療。直腸付近に固いしこりがあるので、そこにむけて鍼刺激。体の中にいらないもの(便)が停滞していることにより、代謝が悪いこと、毒素で機能が落ちること、また、学生のため、勉強や書き物など座っての作業も多く、肩に力が入りやすいことなども肩こりの原因だと考える。

<経過>
後日、お電話があり治療のあと、帰り道で駅のトイレですっきりとおなかの中のものが出て感激したと報告あり。